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ストレッチとヨガの違いと特徴。それぞれの良い所を学ぼう

ストレッチ画像1

 

ストレッチとヨガの違い

まずは、分かりやすい比較から見てみましょう。

 

似てるけど違うストレッチとヨガ。

共通点

・ともにカラダの柔軟性を獲得する手段

・種類によっては、共通の動きがある。

・カラダのゆがみを正すことができる。[ 整体効果 ]

・痛みやコリの解消につながる。

違い

・それぞれの発祥と歴史の長さ

・それぞれの最終目的

・ストレッチの成り立ち = 解剖学

・ヨガの成り立ち = 思想、哲学

 

ストレッチの特徴

1、起始・停止

ストレッチは、今自分がどこの筋肉を伸ばしているかを

理解(意識)することが重要です。

難しい言葉で起始・停止と言います。

1つの筋肉は関節を挟んで骨に付着しており、

それを伸び縮みさせることで関節の運動が起こっている。

この筋肉が骨に付着している部分のうち、主に

骨盤および体幹(カラダの中心)に近い方を「 起始 」、

逆に骨盤や体幹(カラダの中心)から遠い方を「 停止 」

と呼んでいます。

もっと分かりやすく言うと、筋肉が運動しても動かない側が「 起始 」で、

動く側が「 停止 」というわけです。

 

特に、スタティック(静的)ストレッチは、この起始と停止をゆっくりと

遠ざけるように行うことがポイントで、筋肉の動いている所と

そうでない所を意識することが大事です。

そうすると自分が伸ばしたい所を気持ちよく伸ばせるように

なってきます。

ストレッチも回数を重ねることで上達していくものなんです。

運動と同じですね。

 

 

ストレッチの特徴

2、関節の可動域を広げる

ストレッチで1つの筋肉の起始・停止を意識できるようになると、

その筋肉をより伸ばすことが可能になります。

すると、それに伴って間にある1つ、または複数の関節の可動域

も広げることができる。

つまり、筋肉のストレッチが関節可動域の改善をもたらす

ということになる。

スタティック(静的)ストレッチでは、ターゲットとする筋肉を

20秒~30秒間(オススメは30秒)、伸長させる(伸ばす)と

安全かつ効果的に筋肉の柔軟性を得られ、

関節可動域も広げられる。

また、筋温が上がるという特徴もあり、

筋トレほどの強度はないとはいえ、

ストレッチも筋肉にアプローチする立派なエクササイズ。

当然、動かせば筋温を高めることができるし、

大きな動きになるほど血流改善などの身体的効果がもたらされる。

この筋温アップと血流改善でカラダをしっかりと動かせる状態に

持っていけば、日常生活動作やスポーツのパフォーマンスは、

必ず向上します。

1日1分からはじめてみましょう!

ストレッチでは、

呼吸法も大事です。

筋肉や関節を伸ばしていく際には

息をゆっくりと吐きながら伸ばしていくようにしましょう。

息を吐く時に自律神経では副交感神経、

リラックスの神経にスイッチが入ると言われています。

吐くということは、呼吸筋である横隔膜が収縮して

上方に持ち上がり、脳に血流が流れることになります。

よって副交感神経にスイッチが入ると思われます。

皆様もゆっくり口からフーと息を吐いてリラックスしましょう。

 

ストレッチの特徴

3、相反抑制

伸ばしたい筋肉があったら、その筋肉を直接伸長(伸ばす)

させるのではなく、拮抗する部位(反対の部位)の筋肉を

繰り返し収縮(縮める)させることで、本来伸ばしたい筋肉に対して

反射的な弛緩作用(ゆるめる作用)をもたらし、

柔軟性を高めるという方法がある。

これが相反抑制の大まかな考え方です。

ダイナミック(動的)ストレッチは、

この「 相反抑制 」にもとづいたものである。

簡単に言うと、筋肉に力を入れて縮んだ側と反対側の

筋肉は伸びでゆるむという神経的な特徴があります。

ダイナミック(動的)ストレッチは、リズミカルにカラダを動かして

伸び縮みさせることによりカラダをゆるめていくストレッチです。

このように、ストレッチにはいくつかの種類があります。

1975年にボブ・アンダーソンという人が提唱した

現在のストレッチの基礎となる考え方が前述の

スタティック(静的)ストレッチです。

これに対して、拮抗筋を収縮させることで目的の筋肉の

柔軟性と筋温を高めるのがダイナミック(動的)ストレッチです。

3つ目は、反動をつけて強制的に筋肉を伸張させる

バリスティックストレッチです。

筋肉の伸張反射作用を引き出して短時間で筋を伸ばすのに

向いているが、やり方を間違えると筋肉損傷などケガのリスクもある。

ダイナミックストレッチとバリスティックストレッチの2つは、

運動前のウォーミングアップに最適です。

さらに、筋肉の収縮と弛緩の神経的特性を利用した

「 PNF(固有受容性神経筋促通法)ストレッチ 」がある。

ストレッチをうまく利用すれば、

肩こりや腰痛の改善に効果的です。

ターゲットとなる筋肉がハッキリしているストレッチは、

部位ごとの筋肉の疲労回復を早めるのに効果的。

肩や腰のコリや痛みにもアプローチできる。

 

ヨガの特徴

1、心の静かな状態を観察する。

自分の心は目で見ることができませんが、

ヨガの瞑想で心をニュートラル(中立・中間)な状態に

持っていくと、抱えている問題や関係する人々、

物事などを一旦意識の外へと置くことができる。

そして、その静かな状態を客観的に見つめることで

心は落ち着きを取り戻す。

これがヨガを行う目的のひとつと考えられています。

つまりヨガが目指すところは、自らの“ 心 ”。

身体動作はそのためのアプローチ方法というわけです。

自らを瞑想状態に持っていくには、

まずカラダを静めるのが効果的。

そのために使われるのがヨガの基本的な座法。

座法には種類がたくさんあるが、

どのポーズも続ければカラダの柔軟性を高められる。

ヨガ本来の目的である静かな心の状態を観察するための

ポーズであり、継続することで柔軟性が向上する。

さらに、ゆがみが取り除かれておのずと楽で瞑想に

入りやすいカラダになる。

日本にも古くから瞑想という考え方がありますね。

そういった意味で、ヨガは日本人に入っていきやすい

文化かもしれません。

だから、これだけ日本でヨガが広まっているのですね。

ヨガというと呼吸法。

当院でも呼吸法を非常に重要視しています。

なぜか?

それは、正しい呼吸は正しい姿勢をつくってくれます。

そう、正しい呼吸をする=正しい姿勢を保つ

これは同じ行為であり、呼吸筋=姿勢安定筋と言えます。

ですので、しっかり呼吸法を身に着けることは大切で、

そういった意味でもヨガは良いのはないでしょうか。

 

ヨガの特徴

2、さまざまなアーサナ(ヨガのポーズ)

ヨガのポースをアーサナと呼ぶ。

アーサナは400種類以上存在するといわれているが、

いずれも呼吸法や精神集中などの要素が含まれ、

脚を組んだままの姿勢を長時間、楽に保って瞑想を

効果的に行えるよう完成されたものです。

パドマ(蓮華)やクックタ(鶏)などがある。

現在広く知られているアーサナは、

10世紀~13世紀発祥のハタヨガのアーサナに

由来していると言われています。

ヨガでは、呼吸法も大切です。

ヨガで心をニュートラル(中立)な状態に持っていく

アプローチのひとつが呼吸法です。

アーサナに合わせて深く呼吸を行って

空気をカラダの隅々まで行きわたらせて細胞を

覚醒させるのですが、

その種類は複式呼吸や胸式呼吸、丹田呼吸、

ハタ呼吸などアーサナと同じく様々ある。

これらの呼吸法は、脂肪燃焼率アップや

新陳代謝アップなどが期待できる。

丹田を意識することは、正しい姿勢をつくっていく上でも

重要で、丹田(おへその下)を常に意識して、

丹田に常に力を入れた状態で立てると良い姿勢となり、

腰痛の予防に最適である。

患者様の中には、

最初は丹田に常に力を入れることが難しい方が多いです。

そういった方には最初に力を入れるのではなく、

丹田の部分、おへその下をへこめるように意識しましょう。

同じようなことを言っているイメージですが、

このようにアドバイスするとほとんどの患者様ができるようになります。

なぜか?

丹田に力を入れましょうを言うと、

腹筋運動みたいに腰を屈めた状態になってしまうため

中々うまく呼吸につなげられないようです。

しかし、お腹をへこめましょうというと、

違った意識になりできるようになるようです。

皆様も試してみてくださいね。

 

ヨガの特徴

3、ヨガの種類

ヨガの発祥は紀元前2500年頃の

インダス文明までさかのぼるとされるヨガだけに、

種類もさまざま。現代で広く親しまれているのは、

ハタヨガと、そこから発展した流派。

この流派には、カラダを動かす要素が多く、

アシュターンヨガやアヌサラヨガ、アイアンガーヨガ

などがある。

また現在、ニューヨークなどで人気なのは、

ボディメイクを意識したパワーヨガ。

これらはカジュアルなエクササイズとして

もてはやされています。

また、ヨガはカラダの軸を大切にしています。

アーサナ(ヨガのポーズ)を長時間キープするには、

自分で背骨の真下、骨盤から真上に全身を押し上げる

イメージで体内のエネルギーの流れを上に持っていくのがポイント。

呼吸法とともにこの感覚をつかめると楽になるはず。

そのためにはカラダの軸も意識する必要があります。

ヨガにはストレッチのみならず、体幹トレーニングの

要素も備わっています。

最後に、

正しい姿勢のとり方をお伝えしておきます。

立って肩幅に足を開き、

つま先立ちになります。

そこから、踵を地面から1センチぐらいの位置まで近づけます。

その状態で、丹田(おへその下)に力を入れ、できるだけ

丹田をヘコめましょう。

その状態で肩の力を抜きます。

最後に、踵の皮膚が地面に触れるぐらいの位置に踵を

持ってきます。それが安定感のある良い姿勢です。

良い姿勢は、つま先重心だということですね。

文章だけでは難しいですが、一度やってみてください。