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女性に多い『 甲状腺機能低下症(橋本病) 』とは、どういった病気??

当院に来院される患者さんの中には甲状腺を患っている方もおられます。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)と同じように
女性に多い甲状腺機能低下症(橋本病)とは、
どんな病気なのでしょうか?

自分で気づいていない患者さんも多いと言われていますので、
自身のカラダの様々な症状の原因になってるかもしれません。

一緒に学んでいきましょう。

そもそも甲状腺の働きとは??

甲状腺は、のどぼとけのすぐ下にあり、蝶が羽を広げたような形をしている重さ10~20g 程度の小さな臓器です。
そこで、からだの新陳代謝(しんちんたいしゃ)を調節する「甲状腺ホルモン」というホルモンをつくっています。
新陳代謝とは、脂肪などを燃やして活動するために必要なエネルギーをつくり出したり、古くなった細胞を新しい細胞につくりかえたりして、からだを成長させたり機能を維持したりすることです。
今回は、メディカルノートさんの記事を参照させて頂きました。

 

甲状腺機能低下症(橋本病)とは

甲状腺機能低下症とは、慢性的な甲状腺の炎症などにより甲状腺ホルモンが出なくなり、活動性が大きく低下するとともにむくみや全身のだるさなどが出現し、活気がなくなる病気です。女性に多く男女比は1:10程度と言われています。健康診断で成人を対象にして甲状腺機能を調べてみると、0.5%程度(200人に1人程度)の方が甲状腺機能低下症と診断されると言われています。

 

甲状腺機能低下症(橋本病)の原因

まだ詳しい原因はわかっていませんが、自己免疫性と言われています。自己免疫性が原因となる病気は、本来ならば体を守るべき「抗体」が器官や組織を誤って攻撃してしまうことによって起こる(免疫機能の誤作動、自分の体を守る免疫機能が自分の細胞を攻撃してしまいます)と考えられており、甲状腺機能低下症もこのカテゴリーに分類されます。このように自分を攻撃する抗体を「自己抗体」と言います。大まかには「免疫系の誤りにより自己抗体が甲状腺を攻撃する」と理解しましょう。なお、家族内発症が多いことが分かっており、遺伝が関係あるのではないかとも考えられています。

 

 

甲状腺機能低下症(橋本病)の検査・診断

[ 診察 ]

甲状腺機能低下症の代表的な症状としては、甲状腺が全体的に大きくなり、硬いことが特徴であり、健康診断で見つかる場合もあります。一方で甲状腺が萎縮したり、硬くない人もいるため、甲状腺の見た目や触れ方だけで判断することはできません。

[ 血液検査 ]

血液検査で見られる傾向は、主に以下の3点です。
・甲状腺ホルモン(FT3、FT4)値の低下
・TSHの上昇(脳の下垂体から分泌されるTSHが甲状腺を刺激し、なんとか甲状腺ホルモンを出させようとします)
・コレステロール値の上昇(これは、甲状腺機能低下に伴って代謝が悪くなることにより起こります)
[ 甲状腺の超音波検査 ]
一般的には甲状腺の超音波検査で甲状腺の大きさや血流、がんがないかなどを調べます。

 

 

甲状腺機能低下症(橋本病)の症状

甲状腺ホルモンは全身の代謝を活性化させるホルモンです。このホルモンが少なくなると、それに伴いさまざまな症状が起きます。
基本的には症状に個人差があるため、なかなか症状だけでは甲状腺機能低下症とは言いきれませんが、以下に代表的な症状について説明していきます。

 

・むくみ(粘液水腫)

甲状腺機能低下症におけるむくみは「粘液水腫」と呼ばれます。心不全などによるむくみは水がたくさんたまっている状態になり、患部を圧迫することでへこませても元に戻りませんが、甲状腺機能低下症におけるむくみは圧迫してもへこまないのが特徴です。これらのむくみは足や目の上(まぶた)にも起きます。

 

・活動性の低下

活気がなくなります。活動的でなくなり、何ごとに対する意欲や気力もなくなってしまいます。うつ病と間違えられることもあります。

 

・記憶力の低下

忘れっぽくなり、認知機能が低下します。特に、記銘力(新しくものごとを覚える力)が低下するのが特徴です。

 

・皮膚の乾燥

皮膚がカサカサになります。ひどくなると肌から粉をふきます。

 

・食欲低下と体重増加

代謝が悪くなっているため、食欲がなくなるにも関わらず体重が増加します。

 

・脈がゆっくりになる(徐脈)

甲状腺ホルモンは心臓の脈を速くし、動きを活発にする作用があります。甲状腺ホルモンが不足すると脈はゆっくりとなり、弱くなってしまいます。

 

・月経の異常

女性では月経の周期や経血の量にも影響が出ることがありますが、この症状は患者さんが訴えづらいところでもあります。

 

初期症状は?

甲状腺機能低下症には初期症状と言われるものはほとんどありません。あえて特徴的な症状を言えば「目の上(まぶた)や顔が腫れてしまう、嗄声(させい:声がかすれる)がある、声が低くなる、皮膚ががさがさする」という訴えがあると、甲状腺機能低下症の可能性を考えます。

また、活気がなくなるのは甲状腺機能低下症の特徴ですが、少し身体がだるくなったり疲れたりするというのは風邪などの病気でもよくあることであり、必ずしも甲状腺機能低下症とはいえませんし、そのような訴えで受診されて甲状腺機能低下症と診断されることもなかなかありません。

 

 

甲状腺機能低下症(橋本病)の治療

レボチロキシン(チラーヂンS®)という薬は甲状腺ホルモン製剤です。不足した甲状腺ホルモンを内服することにより補充していきます。

(甲状腺機能低下症では流産や早産が増えてしまうことがあります。)
甲状腺機能低下症(橋本病)、日常生活の注意点

一般的に、ヨードを摂りすぎると甲状腺機能低下症になることがあることが知られています。しかし、ヨードを多く含む海藻(ワカメや昆布など)も普通に食べている分には甲状腺機能低下症にはなりません。

しかし、たとえば毎日大量のトロロ昆布を食べていたり、昆布エキスのサプリメントを大量に飲んでいたりする人は甲状腺機能低下症になってしまうことがあります。つまり、偏食・過食は避けなければいけません。
また、イソジンのうがい液はヨード含有量が多いです。イソジンにより何度も何度もうがいをすると甲状腺機能低下症を起こす危険があるため、注意が必要です。

 

当院で出来ることはあるのか?

甲状腺は、カラダの代謝を上げたり、熱産生機能があり、カラダの体熱を作り出しています。
ということは、カラダの循環や代謝が下がっている可能性があります。
そして、それ以前に甲状腺機能低下症は自己免疫疾患です。カラダの免疫力が低下して過剰反応が起こっている可能性があります。免疫力とは『 疫(病気)から免れる(まぬがれる)力 』と書きます。それは、単純に体が元気か元気ではないかということになると思います。カラダを元気にすることはできますので、カラダのゆがみ・筋肉の硬さを整体で調整し、元気な体をつくっていきます。

身体には「 自然治癒力 」という、自分で治す力が元々備わっています。
普段の疲れやストレスからの身体のゆがみや筋肉の緊張で、その力が働かない状態になっています。

じっくり体を治療し、体を根本から元気にすることに取り組むことで、甲状腺機能低下症にも、その効果が期待できると考えております。

本日は以上です!

当院では、根本から体を変えるべく、健康法に力を入れて患者様にアドバイスしております。