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油と体の大切な話。

油の重要性とは?

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油の重要性を一般の方でしっかりと認識されている方は少ない。

カロリー制限でダイエットや油を摂り過ぎてはいけないなど、おおざっぱには認識はあるが、油の重要性はそんなものではなく、人間の体にとって無くてはならないものという認識をして頂きたい。

油を摂ったら太るという問題ではなく、油を正確に摂らないと健康を著しく損ないます。

特に1番影響を受けるのは『 脳 』です。分子栄養学の世界では、認知症やアルツハイマー病、または、キレやすい子供・犯罪を犯す親や子供、多発している精神疾患などは、脳の著しい機能低下が問題であり、その大きな原因が油の摂り方だということが言われている。

なぜそうなるかというと、脳の50~60%が油で出来ているためである。

脳神経は電気信号で様々なやり取りをしている。その神経の電気信号の流れの中で、電気を通さない油が等間隔で存在しているということは神経伝達を速く、そしてスムーズにする優れた性質を油は持ち合わせている。よって、人間はその性質を存分に利用して高度な脳機能を獲得したのである。

そのことから脳の50~60%は油で構成されることとなり、脳と切っても切れない関係になったのである。

その油のバランス(脂質バランス)が現代人は最悪の状態にある。

なんでもすぐに手に入る食べ物、食べ物が有り余っている現代社会では体が本来欲していない油が多量に入ってしまう。

その事により、体は炎症を助長され痛みが中々引かない体になったり、アトピーが治らない体になっていまったり、体にとって不都合な生活を余儀なくされてしまっている。

油は体にとって重要な存在であるからこそ、その摂り方を間違えてしまうと、より体への影響が強いものになってしまうのです。

 

他の油の重要性

他にすごく重要なことは、人体はおよそ60兆個の細胞でできている。

そして、60兆個1つ1つの細胞を取り囲んでいてバリアの役目をしている膜(壁)は、全て脂質(油)でできているという事実である。

これだけで油の重要性が分かると思います。

要は、体全体でいうところの皮膚の役割が、細胞でいうところの油(脂質)ということになる。体の皮膚がボロボロだと少しの刺激でかゆみ(炎症)が起こったり、過敏性皮膚炎(アトピーなど)になったり、あるいは元々そうだったものがひどくなってしまったりしてしまう。それほど重要な油の摂り方を間違えている人が多いことが日本の隠れた大問題だと思います。

 

良い油の摂り方は?

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良い油の摂り方の前に、もう少し油の基本について知って頂きたい。

脂肪(油)には大きく分けて飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸がある。

化学的には、水素(H)が飽和しているか飽和していないか〈不飽和〉の違いだが、それはさておき、

飽和脂肪酸とは、牛や豚、乳製品などの動物性食品の脂肪に多く含まれています。

不飽和脂肪酸は、植物性の脂肪に多く含まれています。

不飽和脂肪酸はさらにオメガ3系とオメガ6系、そしてオメガ9系の3種類に分かれ、

オメガ3とオメガ6は、体内では作り出せないことから『 必須脂肪酸 』と位置付けられている。

※必須とは、必ず食べ物から摂取しないといけない栄養素につけられる言葉である

 

オメガ3とオメガ6の違いと重要な健康への影響

最後に1番重要なことをお伝えします。

人体に特に重要な脂質バランスは、このオメガ3と6のバランスの事を言い、

理想は、オメガ3系 1 対 1~4 オメガ6系 となっている。

しかし!現在、日本人の平均割合は、1対10、多い人で1対50という割合となり、人体に重要な脂質バランスが大きく損なわれている現状にあるのです。

このことは、

オメガ3=体内の炎症症状(痛みやかゆみなど)を低下させる・血液を固まりにくくする

オメガ6=体内の炎症症状(痛みやかゆみなど)を強くする・血液を固まりやすくする。

という特徴を助長してしまい、オメガ6を摂り過ぎている現代日本人に痛みが治りにくい人が多かったり、1度体を痛めてしまうとなかなか治りにくかったり、という問題に深く関係してくる。

ですので、整体の世界とも深い関係のある油について今回取り上げたのです。

いくら良い治療をしても、オメガ6油に偏った食事をし続ける炎症(痛み)はなかなか引かないとう状況になってしまう。

体を治すことにとっても油の摂り方は重要だということです。

 

どう摂る?オメガ3油とオメガ6油の摂り方は?

オメガ3油は、簡単に手に入らない。

摂り方は、青魚の油であるDHA・EPAこれがオメガ3の油である。

なので、肉より魚を選ぶこと、青魚を食べることがまず1つ。そして、油で言えば「アマニ油」「エゴマ(しそ)油」が代表的なオメガ3の油です。青魚(イワシ・アジ・サバ・サンマなど)やアマニ油・エゴマ油などのオメガ3系の油で質の良い物を選んで摂取してください。

そして、逆にオメガ6系の油はそれ以外の使われているほぼ全ての油がオメガ6系です。

揚げ物・お菓子・ファーストフード・甘い物・インスタント食品など、これらに入っている油全てがオメガ6にあたるわけですから、それは、1対10や多い人で1対50になるはずです!!よって現代日本人は、痛みやシビレ苦しんでいる人やアトピーや喘息がひどい人(両方とも炎症性疾患)や、脳の60%が油のため、脂質バランスが崩れている人に認知症やアルツハイマー病や精神疾患などの問題が起こり、非常に日本は危機的な状況となっているのです。

とにかく上記のオメガ6系食品を食べない!!現在の日本ではこれに勝る健康法は無いのかもしれません。

 

油の重要性から想うこと

当院に来られた患者様には、このことをしっかりと伝えて、油・食事と痛み・シビレの関係性については根気よくお伝えしていっています。長年、体の痛みやシビレでお困りの患者様であるほど、こういった体の中から根本的に細胞から元気になるカラダづくりが重要だということを治療師側が深く認識し、日々の勉強を怠らず、しっかりと患者様に伝えられる状態でいることが何よりも大切であり、患者様の今後の人生も健康にするという責任を持った治療の提供が今求められていると思います。

今の日本はまだまだ危険があります。日本の年間医療費は40兆円以上となっており、今後まだまだ増え続けます。日本の年間国家税収(国の年収)は53兆円、なんと53兆円中40兆円以上が医療費に消える。そして、ガン患者は年間100万人ずつ増加し、統計的に2人に1人はガンになる国が日本です。目の前にいる人か自分のどちらかはガンになるということです。こんなに高度経済国でこんなことが起こっている。何かが食い違っている感じです。

これから健康についてもっと学び、患者様にお伝えし、健康な人生の一助になれるよう日々精進しなければいけません。