脊柱管狭窄症には、なぜなるのか?
全国的にみても「 脊柱管狭窄症 」と判断されたり、脊柱管狭窄症でお困りの方が多いと思いますが、脊柱管狭窄症にはなぜなるのでしょうか?
その前に、脊柱管狭窄症と診断される背骨の状態は経年的変化、いわゆる年をとれば多少は誰にでも起こるもの。という認識が必要です。
腰椎ヘルニアでも、「無症候性の腰椎椎間板ヘルニア」というものがあります。無症候性(むしょうこうせい)というのは、症状が無いということです。これはアメリカや他の国でも行われている研究ですが、街で歩いている人(成人以上)にお願いして、今まで腰痛を感じたことが無い人!にMRI(画像検査)をしてもらいます。
すると、約50%の腰椎にヘルニアがあったという研究です。この研究に似た研究は世界で行われています。ですので、この研究で分かることは、痛みやシビレと今感じている症状は関係無い!かもしれないということです。これがもし本当なら色々なことが崩れ落ちるかもしれませんが、当院ではこの考えに賛成です。
皆様も「無症候性ヘルニア」で調べてみてください。
当院がその意見に賛成なのは、色々と理由がありますが、それと同時に、世界各地でこの研究に似た研究が行われ、ほぼ全てが同じ結論に達します。
症状の無い、症状の感じない、ヘルニア・脊柱の変性疾患(脊柱管狭窄症など)は存在するという事実です。
なぜか?
それは、痛み・症状というのは神経の反応(化学反応)によるもので、形は関係ないからです。化学反応という反応系は、形で起こるものではなく、そこに何らかの刺激が加わることによって起こる反応です。
そして、
症状が起こっている部位に起こっているマイナス刺激は、血流不足です。
血流が悪くなると、そこに発痛物質(ブラジキニンなど)が発生することが分かっています。
では、血流を良くするために血流が悪いところをマッサージなどで改善すれば良いという考えになりますが、人間の体はそんなに単純なものではありません。
この血流とは、体の自律神経がつくりだす根本的な血流(マッサージなど何も刺激しなくても血流が良い状態)だからです。要は体全体の関節・筋肉・骨・内臓・血管・神経などが健康な状態になって、初めて実現できるものだからです。
よって、当院では脊柱管狭窄症を治そうとした場合、マッサージやストレッチなど、単純な刺激をくわえることは一切せず、まずは骨盤・背骨・足の関節のサビつき(関節の酸化)を改善すべく、整復施術という治療を行います。そして、体全体の健康状態を考え、食事のアドバイス(分子栄養学的アドバイス)・生活習慣アドバイス(主には日常生活で悪いと思ってないことが悪化要因になっていることがありますのでその改善を行う)をし、根本から体を変えるアプローチをしていきます。