長引く膝関節の痛み、簡単な改善方法ってあるの??
実は…簡単な改善方法はありません!!
いきなり幻滅させて申し訳ありません。
しかし、本当に言いたいのはそんなことではありません。
長年の膝痛、歩くのもつらい膝痛を改善する上で最も重要なこと、
それは…
簡単に早く改善する方法
ではなく、
計画的に確実に改善する方法
です。
当院にも歩くのもつらい膝痛の患者様が来院されますが、
1番重要なことは治る期間(時間)をできるだけ正確に計算して、
その上で、できるだけズレのない計画をつくりそれ通りに患者さんを導くこと(サポートすること)だと思います。
患者様は、もちろん何年かかった痛みでも、歩けないぐらいの痛みでもできるだけ早く治してほしいと思われています。それは当然です。できたら10日、できれば1週間、3日はどうか、もちろん早いに越したことはないですが、大前提、膝が痛い状態とは膝の組織が損傷している状態です。見えないですが皮膚の奥の関節のまわりでは「 キズ 」ができています。皮膚にキズができれば血がでます。そして何日かして瘡蓋(かさぶた)ができ、だいたい14日(2週間)ぐらいでキズが治ります。
皮膚にできたキズが、皮膚の奥の関節のまわりで起こっていると思ってください。
と考えれば、早く治そうと無理なことを考えるのではなく、「この関節の傷(キズ)つきは、このぐらいの損傷と考えられるので最短で治しても3週間はかかるな。しかし、ちゃんと施術・サポート・アドバイスしなければドンドン長引いて治らなくなってしまう。だから、確実に3週間で改善させるためにはこうして、こうして、こうしていこう……」
こういった考え方にならなければなりません。
皮膚にキズができた場合は、見えるからキズに何かが当たったら血がでて悪化していることがすぐに分かる、治り具合が直(じか)で見えるし、治る過程が見えているので、すぐに治らないことも理解できる。
しかし、関節の中でのキズは見えません。血も出ません。ですのでどれぐらい悪いか目で見えないために、正確な判断ができず、何が悪くする要因で、何が良くなる要因かも分からない。
そのために専門家の施術者が正確に状態の把握をして、患者様に伝え、何が良くて何が悪いか、
そして、この理由でこの期間に治りますので、ちゃんとサポートしますので一緒にがんばりましょう。
こんなスタンスで施術を進めていくべきだと思います。
なんでも早く治します!ではなく、
こういった理由でこの期間に治ります!という施術を心掛けています。
まとめますと、
膝痛の場合、状態把握(今どんな状態か)が何よりも重要であり、
正直、膝痛はしっかりとサポートしてくれる存在が必要だと思います。
ですので、どんな人に施術してもらうかの判断材料として、
できるだけ早く治します!という気持ちだけの先生より、
この理由(医学的・科学的な理由)でこの期間に治ります!
というような根拠のある施術をする方を探して施術して頂くことをオススメします。
その上、気持ち的にも良い先生ならなお良いですね。
そんな先生が見つかることを祈っております。