五十肩かと思ったら実は…③肩峰下インピンジメント症候群
今お悩みの肩の痛み、本当に五十肩ですか?
今回も五十肩に近い肩の疾かんをご紹介します。
「 肩峰下インピンジメント症候群 」
あまり聞いたことが無い名称だと思いますが、
そんなに珍しい疾患ではありません。
インピンジメントとは「衝突(しょうとつ)」という意味です。
ですので、肩峰とは肩の上方で骨の出っ張りとして触れると部分です。
その肩峰の下で骨と骨が衝突(インピンジメント)してしまうのが、
「 肩峰下インピンジメント症候群 」ということです。
この肩峰下インピンジメント症候群は、
症候群という名前がついている通り疾患名(病名)ではありません。
どうゆうことかというと、原因が別にあり、
その原因のせいで起こってしまう症状だということです。
※「症候群」とは、英語でシンドローム(syndrome)と言います。
シンドロームの元々の意味は同時進行や同時発生という意味で、
原因がハッキリとせず、複数の原因が考えられたり、
原因不明だが、
いくつかの症状が同時に起きる同じような状態(病態)をひとまとめしたもの。
それらの症状をまとめて指す用語として使われている。
肩峰下インピンジメント症候群の主な原因としては、
腱板断裂(腱板炎)・石灰性腱炎などがあり、
症状は腱板断裂に非常に似ている。
何らかの原因で肩関節の安定が保てず、
スムーズな動きを失ったことにより本来、
接触するはずの無い骨同士や骨と筋肉が当たってしまうことで
引っ掛かり感や痛みが出てきてしまいます。
当院での治し方は?
肩峰下インピンジメント症候群になる方は、
肩関節が不安定な方です。
よって肩関節をゆるめるような
マッサージやストレッチなどはしない方がよいでしょう。
そして、不安定な肩関節がある方は、必ず土台(骨盤・背骨)から崩れています。
それと同時に正しい体の動きを脳が忘れている状態が起こっていますので、
正しい体の使い方を体に覚え込ませて脳(記憶)の書きかえを行なわなければいけません。
ですので、安易に硬いからゆるめるはしない方が良いでしょう。
最初にまず骨盤の滑らかな動きをつくるために骨盤整復の処置を行い、
正しい立ち方・座り方・歩き方など覚えます。
次に背骨の滑らかな動きをつけていき、最後に肩関節の処置です。
この順番を間違えると肩関節は不安定のままですので、
たとえ痛みが無くなったとしても、根本の状態は残りますので、
将来、別の形で肩関節に障害が出るかもしれませんし、
肩関節をかばった別の組織(下半身の関節かも知れない・全身考えられる)に
症状が出てくる可能性が考えられます。
このブログを読まれている患者様には、
ぜひ対処療法ではなく、根本改善をオススメいたします!!