五十肩かと思ったら実は…④頚椎症
その五十肩は本当に五十肩ですか?
五十肩と思いきや違うかもシリーズ。
4つ目は…
『 頚椎症 』※首からくる肩痛
頚椎症とは、頚(首:くび)の疾患です。
首が原因となって神経や血管の圧迫が起こり、
それが肩に影響を与えて痛みに変わる。
そんな病態と五十肩を間違えることもあります。
頚椎症は、頚椎(けいつい:背骨の首の部分)や
その椎間板の退行性変性(当院では老化や関節のサビつきと表現する)により、
頚椎の変形や椎間板の変性(形が変わること)をきたした状態のことを言う。
中高年以降(50~60歳代)の男性に多いが、症状が無い場合もある。
頚椎症は、頚部脊柱管狭窄症の原因(前段階と言ってもよい)となる。
そして、頚椎症の症状としては、
首や首周囲の痛み・首や肩の可動域制限・
肩関節や肩甲骨の痛み・肩や腕のシビレなどがある。
※この中の肩関節の痛みを五十肩と間違える患者様がおられます
重度の場合はそれに加えて、手の指が動かしづらくなったり、
足(脚)や胴体(体幹)の感覚障害(シビレや、にぶい感覚)、筋力低下や筋委縮、
歩行障害や膀胱直腸障害(尿が出にくいなど)が起こることも稀(まれ)にある。
病院で行う治療は、
まずは保存療法(=手術以外の治療法のこと)で
薬や神経ブロック注射、電気や超音波などの機械での治療、
牽引(けんいん)などがあるが、
保存療法が効かない場合は、手術療法が選択され、
いずれも形としての脊髄神経の通り道を
けずったり固定したりして確保することが目的として行われる。
当院での改善方法
まず初めに、頚椎症で来られた患者様には
頚椎症は必ず最低3ヵ月はかかることをしっかりと説明します。。
当然、痛みで寝れない状態や、日中にジッとしている状態でも
痛みやシビレなどで居ても立っても居られない状態の時は、
まずは手術が第一選択となり、
その後にリハビリとして今後同じ状態にならない体づくりを
悪い細胞を良い細胞に入れ替える目的で行っていきます。
手術をしなくても大丈夫な方でも体を変える目的で
身体の土台作りから、1から体を作っていくことになるので、
最低でも3~4ヵ月はかかるということをしっかりと説明します。
そうではないと長年負担をかけ続けた体や首が変わるはずが無く、
中途半端な改善では根本解決にはなりません。
もっと大切な事は、
重症の頚椎症になっておられる患者様は、
健康状態も良くない方が多くおられるため、
首とは別に病気をわずらっている方もいます。
健康状態をつくっていく目的としても
身体を変えていかなければなりません。
そういった意味では、当院の頚椎症のプログラムは、
治療 × 睡眠 × 運動(歩行) × 食事
トータルで身体を変えていく施術ですので、
4ヵ月後には健康状態も改善していると思います。
ぜひ、一緒に体を変えていきましょう!!