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五十肩かと思ったら実は…⑤胸郭出口症候群

その肩痛は五十肩?それとも胸郭出口症候群??

首・肩こり

胸郭出口症候群は胸郭出口に起こります。

まず場所が分からないと思いますのでその説明から。

下の図を見てください。

デコルテ 2

左右両方の鎖骨の上にくぼみがあることが分かると思います。

( 向かって左側、女性の右側が分かりやすい )

そこが胸郭出口と言われる場所で、

ここは、首からの大事な神経や心臓からの重要な血管が通っている場所です。

何らかの要因でこの場所が圧迫され、上記の重要な神経や血管が圧迫される。

そのことで起こる症状を総称して『 胸郭出口症候群 』と呼んでいます。

 

どんな人に多い?症状は?

20~30歳代の女性と30歳代の男性に多いというデータがある。

男女比は、男 1 : 女 2~3 と、

女性の方が男性より2~3倍多いということです。

症状は、

肩関節や腕の痛み・しびれ・だるさ。

肩こり・首の痛み・握力低下などがある。

 

当院での改善方法は?

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「 胸郭出口症候群 」という病態は、

主には肋骨と鎖骨の間が正常よりも狭(せま)くなっていることが問題です。

ですので、なぜその間が狭くなっているかを考えることが重要になってきます。

ではまず、どういったことで間が狭くなるのでしょうか?

もう一度、上の胸郭出口の画像を見てください。

出っ張った鎖骨の下に肋骨があります。

その間が狭くなっているということは

単純に肋骨は正常な位置より上に行って鎖骨に近づいてしまっている状態、

そして、鎖骨は出っ張った状態から下に下がった状態、

その2つの状態が合わさると胸郭出口の間は最大に狭くなり、

1番「 胸郭出口症候群 」になりやすい形となります。

 

ちょっと難しくなってきますが、

20~30歳代で肩や腕に痛みやシビレがある方はしっかりと聞いてくださいね。

 

問題は、どちらかと言うと肋骨です。

当院では胸郭出口症候群の場合に鎖骨は重要視していません。

肋骨がなぜ上に上がり過ぎているかを考えていきます。

肋骨は呼吸をすると動きます。

肋骨が上に行っている時は息を吸っている時です。

肋骨が下に下がっていると時は息を吐いている時です。

ということは、

肋骨が上に上がり過ぎている時は、

呼吸で言えば息を吸った状態で肋骨の位置が止まってしまっていることが考えられます。

では、今ご自分で息をしっかりと吸ってみてください。

背中が反(そ)る形になると思います。

そこで下の図を見てみましょう。

骨盤矯正イラスト 3

この図で言うと、1番左の骨盤前傾タイプがそれに当たります。

腰から背中にかけて正しい骨盤タイプよりも反っているのが分かると思います。

骨盤が過剰に前傾(前に倒れ過ぎた)になってしまった結果、

背骨は反り過ぎた状態となり肋骨は上に上がり過ぎる状態となってしまうのです。

そうです!

胸郭出口症候群を治すには骨盤から治さなければならず、

骨盤の過剰な前傾を治さないと、根本的に解決しないということです。

この骨盤前傾タイプの骨盤は、不安定でグラグラとしてしまった骨盤です。

その不安定な骨盤を治すためには、

正しい骨盤整復処置と正しい生活習慣のアドバイスができなければなりません。

そして、

1番簡単に自分できる骨盤前傾タイプの治療は、

歩きやすいヒモ靴で1回40分以上歩くということです。

その量(頻度)と質が重要ですが、

もし、お困りの方は3日連続で1回40分以上の継続ウォーキングを

3日連続で行ってみてください。

それで改善しそうでしたら続けて定期的にウォーキングを続けましょう!

冬場でも汗をかいたら水分(主には水)はしっかりと摂ってくださいね!!