五十肩の改善計画について!
五十肩の改善計画とは??
五十肩の改善で重要なことは、
しっかりと計画通りに改善を進めるということです。
五十肩には3つのステージがあります。
1、急性期 (炎症期)
2、慢性期 (拘縮期)
3、回復期
急性期は炎症期でもあり、1番炎症=痛みが強く出る時期です。
炎症期が落ち着くと次は拘縮期となります。
拘縮とは肩関節が固まってしまっている時期のことで、
この時期では肩関節が動くようにしっかりと処置(治療・施術)をしていきます。
回復期は徐々に治癒(ちゆ=治ること)に向かう時期です。
各ステージの通常かかる目安は4ヵ月。
4ヵ月×3ステージで、通常は約1年で治るとされていますが、
場合によっては1年以上かかる場合もあり、
長い時には2年以上かかることもあります。
各ステージをいかに短縮させるかということですが、
当院の見解では、炎症期の4ヵ月を短くしようとした場合、
治りが遅くなると考えております。
なぜかというと、しっかりと炎症が取れていない状態だと
肩関節は炎症で固まってしまうために、いっこうに改善しません。
目安としては、
初めの炎症期4ヵ月は、とにかく肩に無理をさせず
肩を使ったらすぐにアイシング(氷水で)を十分にして
炎症のコントロールを行ないます。
そして、十分炎症がおさまってから拘縮期の肩関節の硬さを
積極的に改善させていけばいいのです。
ですので、まず初めは炎症期であせらずに
徹底的に炎症を取り除くように炎症改善の
生活習慣アドバイスを徹底することです。
補足として…
そもそも五十肩の治療を始める前に
本当に、その肩の痛みが五十肩なのか?
しっかりと見極めることが大切です。
五十肩ではないのに五十肩の治療をするのは少し違います。
カレーの材料を買ってきてハンバーグを作ろうとしても
ハンバーグが出来上がらないのと同じです。
本当に今の痛みが五十肩かどうかは、
前回までブログシリーズでお伝えしていました。
『 五十肩と思っていたら実は… 』シリーズを見てください。
炎症期が終わったサインとは?
五十肩の各ステージで1番重要なのは、
もちろん「 急性期(炎症期) 」です。
では、炎症期が終わったかどこで判断すればよいのでしょうか?
1つは、疼き(うずき)が無いかどうかです。
うずくとは、何も肩を動かしていない時に
ズキズキと痛む、ジンジンと痛むといった状態です。
次に、
動かせる範囲ならまったく痛みが無いということです。
この2つが問題なければ、
拘縮期に入ったとして、しっかりと適切に肩関節の滑らかな
動きが出るように施術していきます。
まとめ
五十肩の治りの速さは、
ほぼ「 急性期(炎症期) 」で決まります。
ですので、痛みの強い炎症期にどれだけ肩を安静に出来るか、
アイシングをタイミングよく行うことができるか、
痛みが少ない肩の使い方をできるか、など
そういったことを考慮して、
まずは炎症期をうまく乗り越えましょう!
それが少しでも早く五十肩を改善する方法です!