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姿勢良く歩くと…腰痛になる!?

無理矢理に姿勢を起こしてはいけませんよ。

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よく「 もっと姿勢を起こしなさい 」と言われることは

日常生活でよくあること、もしくは自分で意識されていることかと思います。

しかし、

もし姿勢をしっかり起こして背筋(せすじ)を伸ばすことが

腰痛や肩こりの原因になったとしたらどうでしょうか??

それは…

実は、日常でよく起こっていると考えられます。

 

理由を説明します。

背筋を伸ばして背骨を起こそうとした場合に起こることは、

本当に伸びてほしい背骨の部分は、曲がって固まっていて動かないため、

それ以外の正常な部分が動き過ぎることにつながってしまいます。

結果的に動き過ぎた背骨の部分は不安定にグラグラ状態となり、

悪い状態につながることが多いからです。

 

骨盤矯正イラスト 3

 

たびたび当院のブログに登場する上図を見てください。

無理矢理に姿勢を起こすことは、

左の図のように骨盤が前傾し過ぎる「 過伸展腰(かしんてんごし) 」を

作ることにつながるため、腰(骨盤)が前にはずれるような形となり、

そのことで不安定骨盤から腰椎に負担をかけてしまいます。

皆様は、姿勢を起こすとき、右図の状態から

真ん中の正しい姿勢に戻すイメージで姿勢を起こそうとしますが、

悪い姿勢から姿勢を正そうとした場合には、そうはいきません。

腰椎の曲がって固まった状態を無理矢理に起こそうとした場合には、

起こしたい腰椎は固まって起きずに、

腰椎の1番下の方(腰椎5番あたり)と骨盤で無理やり反らすように

腰を起こしてしまうため、真ん中の正しい位置にならずに、

左端の骨盤前傾 = 腰の下の部分だけ起こし過ぎた不安定な腰

になっていまうのです。

これは、見た目では腰が曲がって右図のように見えている人でも

腰の下の方では、反らし過ぎて不安定になっている要素がある場合が多いです。

それが、

腰椎椎間板ヘルニアが腰椎下部に多い理由です。

そして、

どの状態で年齢を重ねてくると、

椎間板内部の水分量が減り、ヘルニアは悪化しないが

脊柱管狭窄症や腰椎すべり症などに移行していくのです。

 

では、なぜ歩く時に姿勢を良くしてはいけない?

今までの話につながりますが、

姿勢を無理矢理に起こすと腰が不安定になります。

そして、不安定な腰で歩くとさらに不安定になり、

腰椎に更に負担がかかってしまうからです。

もっと言うと、

よく歩き方教室などで言っている、

「 1本線の上を踵から歩きましょう 」

当院では、この歩き方も否定しています。

実際に歩いているイメージをしてください。

1本線の上を歩くとは、出した足を内側に入れて足を地面につくということです。

足を内側に入れるということは、腰を無理にひねっていることです。

まっすぐ足を出せば腰をひねらなくてもいいところを、

わざわざ腰をひねって歩こうとしています。

その歩き方が腰に良いはずがありません。

普通に考えれば分かることだと思います。

 

次に、踵から歩くということですが、

踵から歩くとどうなるか?

踵から歩こうとすると腰を少し反らして足を出すことになります。

皆様もやってみてください。

立って片足を前に出して踵だけをつけると腰が反りませんか?

そのまま逆に前の足のつま先、あるいは足裏全体をつけてみてください。

踵の方が腰を反ってしまいませんか?

ということは、歩いている時に

姿勢良く1本線を踵から歩くという、

一般的に「良い歩き方」と言われている方法で歩くと、

腰を反らしながら、その上に腰をひねって歩くことになってしまいます。

これって本当に良い歩き方でしょうか?

当院では、上記の理由により、

曲がっている姿勢を無理矢理に起こすことや

1本線を踵から歩くことに疑問を持ってほしいという考えです。

 

『 じゃあ、どうすればいいの!? 』

ここまで見てくださった方は、こう言ったと思います。

「 じゃあ、どうすればいいの!? 」

1番良いのは、もちろん自然に姿勢が起こてくれば良いと思います。

そこで、

当院ではどうすれば自然に姿勢が起き上がってくれるかを考えます。

今お伝えできる1番簡単な姿勢と腰痛の改善方法は、

「 正しく歩く方法を覚える 」

とうことです。

上記の文章を読んで全て逆をすればよいのです。

できれば、ついでではなく

歩く目的で歩く、要は「ウォーキング」で練習していただきたいと思います。

 

歩き方

まずは自然体で立ち、

足幅を自分のにぎりこぶし1個分開けます。

そして、足の方向を平行にします。

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ちょうど上図のように自然体で立ちます。

そこから

1本線ではなく、2本線の上を歩くように

まっすぐに足を出します。

そして、

踵からでも、つま先からでも歩くのではなく

足裏全体を地面につけてように歩きます。

当院では「 ハンコ歩き 」と言っているのですが、

足裏全体を印鑑(ハンコ)に見立てて、

足裏全体で地面にハンコを押すように

足裏全体を地面につけてあるきます。

もう一つ、

歩く時は、

『 胴体と足を同時に前に出すように

  少し前傾姿勢で歩く 』ということです。

こうやって歩いてみてください。

正しく歩くと1番自然に姿勢が良くなっていきます。

これは本当です。

もちろん他の要素も関係しますが、

姿勢の1番の要は「 骨盤 」です。

骨盤に最も良いことは「 正しく歩くこと 」です。

ぜひ、皆様も正しく歩いて骨盤が整った状態を手に入れて、

姿勢と腰痛を根本改善してください!!

 

骨盤が整うぐらいの歩く目安は、

1回の継続的なウォーキングで40分以上です。

20分と20分で足して40分ではありません。

1回の歩く時間が40分以上にしてください。

初めは散歩20分から徐々に上げていってもよいかと思います。

ぜひチャレンジしてみてくださいね!

歩きやすいクツで歩いてくださいね!