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繰り返す「強い腰痛」…激しい尻もち経験ありませんか?

繰り返す「腰痛」と「尻もち」の関係を知っていますか?

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腰痛と尻もちには深い関係があります。

特に、繰り返すぎっくり腰や重度の坐骨神経痛など、

慢性的な重だるいといった腰痛ではなく、

日常生活に支障がでるほどの腰痛、

上記のような、

ぎっくり腰・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症

・腰椎椎間板ヘルニア・腰椎すべり症など

比較的重度の腰痛には、以前に大きな尻もちをついた経験がある方が一定数おられます。

当院では、検査でそのような過去が疑われた場合、必ず「今までの人生で記憶に残るような、強く尻もちをついた経験はありませんか?」

という質問をします。

ただ、単純に尻もちをついただけでなく、椅子などに勢いよく『ドスン』と座るようなクセがあり、それを長年繰り返しやったとしても同じような状態になることがあります。

骨盤は一般の方が思っておられる以上に繊細につくられたものです。

少しの刺激なら骨盤は我慢してくれますが、無理をさせ過ぎると我慢の限界がきて、強い腰痛が続くことになります。

もちろん、仕事で身体を使う方はしょうがない部分はありますが、

必ず、自分の腰のためにやってあげられることはあります。

自分の体は、日頃からいたわってあげましょう!!

 

まずは骨盤の関節について知ってください。

骨盤 前面 1

画像の骨盤を見てください。骨盤を前から見た図です。

真ん中に黄色いヒゲ(神経)が6本出た三角形の骨があります(仙骨)。

この三角形の骨の横に(左右)、丸みをおびた縦の線が確認できます。

その線から横に大きな象の耳のような骨(腸骨)へと続きます。

この左右にある縦の線の部分を『 仙腸関節(せんちょうかんせつ) 』

と言います。もちろん、仙骨(せんこつ)と腸骨(ちょうこつ)をつなぐ関節

なので「仙腸関節」と言います。医学名は、けっこう「そのままやん!」という名前があります。

 

「仙腸関節」の役割とは?

仙腸関節の役割は、

「地球の重力に対して、身体を動かすための1番重要な軸となる」

ということです。

読んで字のごとく、仙腸関節が良い状態でないと身体をうまく動かせません。

そして、いつか痛みにつながってしまいます。

 

仙腸関節が良い状態・悪い状態とは??

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※仙腸関節がより分かりやすい画像です

仙腸関節は関節内の正常な距離が決まっている!!

人体で1番重要な関節は、仙腸関節です。

そして、仙腸関節は平面関節といって、面と面が合わさっただけの

大きな動きをしない関節です。動きは1~2mmしか動かないと言われています。

しかし、その重要性は大きく、

重力を介した足からの力を上半身に伝えて、

全身運動の最重要中継点(支点)として機能しています。

1番重要なことは、

仙腸関節における骨(仙骨)と骨(腸骨)の間の距離が決まっていること。

おの距離の単位はマイクロメートル(㎛)で表わされるほど狭い間隔ですが、

その距離が狭すぎても広すぎても仙腸関節がうまく機能しません。

 

尻もちで仙腸関節はどうなる?

もう、お分りだと思いますが、

尻もちをつくと、骨盤の仙腸関節の距離が狭くなります。

狭くなり過ぎた仙腸関節は機能しません。

それは関節が噛み込み過ぎた状態であり、分かりやすい表現では

「開かなくなったジャムの蓋(ふた)」をイメージしてください。

引っ掛かってなかなか開かないと思います。

そんな状態が、体で1番重要な骨盤の関節で起きています。

どうなるかは想像できると思います!!

仙腸関節は機能せず、その負担は腰椎に集中します。

その状態が続くと…

すべり症や脊柱管狭窄症、ヘルニア、坐骨神経痛、ぎっくり腰

といった状態になるのです。

その1番の要因が、「 尻もち 」なのです!!

尻もちの衝撃で、仙腸関節の間が異常に狭くなってしまいます。

そして、それは適切に処置(施術)しなければ残る可能性が高いです。

もし、強い腰痛を抱えている方は、

以前に強い尻もちはないか思い出してみてください。

 

では、改善方法は??

もちろん、狭くなった仙腸関節の直接的な処置(施術)を受けれたら良いですが、

自分でもできる方法としては、

①腰などが痛い時は氷水で30分アイシングをする。

 ※シップ・保冷材・アイスノンなどはダメです。氷と少しの水をビニール袋2重に入れて直(じか)に仙骨後面(骨盤を後ろから尾てい骨の上あたり)を直接アイシングしてください。

 氷嚢(ひょうのう・アイスバック)があれば冷やしやすいです。今では100円ショップでもアイスバック(氷のう)が買えますよ。

②四つ這い歩行(ハイハイ)をする

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 床が比較的やわらかい場所で四つ這い歩行をしてください。硬い床だと膝が痛いです。

 四つ這い歩行(ハイハイ)は赤ちゃんが最初に覚える移動手段です。

 それだけ人間にとっては根本的な動きとなるため、身体をリセットしたい時に役立ちます。

 特に、尻もちをついた骨盤などの引っ掛かりを自分で改善させようとした場合には必須の運動になります。

 

①と②は同時にやっても良いです。

つまりは、骨盤を氷水で直接アイシングしながら、四つ這い歩行をする。

冷やす時間が30分ですので、その間、休憩を入れながら入念に四つ這い歩行を繰り返す。

この方法は、慢性的な重だるい腰痛なでにも効果的です。

ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!!