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腰の前屈痛と後屈痛(反ると痛い)の違いについて大阪府枚方市の大黒整骨院が解説

前屈、後屈どちらが大丈夫ですか?

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 腰痛で前に屈んだ時に痛い「前屈痛」、後ろに曲げた時に痛い(腰を反らせたときに痛い)「後屈痛」、その違いとは何でしょうか?

骨盤の状態による違い

 この2つの違いとは、骨盤の状態による違いです。

 前屈痛の場合は、骨盤の状態で言うと「骨盤不動(ふどう)症候群」といって、骨盤がゆがんで固まって動かなくなった状態。この時に前屈で腰痛が出ます。

 後屈痛の場合は、骨盤の状態で言うと「骨盤不安定症候群」といって、骨盤がゆるんでグラグラになって安定感が無くなった状態。この時に後屈で腰痛が出ます。

 前屈痛・後屈痛が両方ある方は、両方の要素を持っているということです。理解しづらいと思いますが、骨盤の関節(仙腸関節)は左右あり、右(左)は不動・左(右)は不安定ということはよく起こります。それとは別に左(右)骨盤関節だけに不動状態と不安定状態を両方持っている方もいます。そういった方は、両方の対処法を実践してください。

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 この状態について理解して頂くために、関節について説明します。

 関節とは、違う骨と違う骨の間の隙間(すきま)のことです。例えば、骨盤と大腿骨(だいたいこつ:太ももの骨)の間の関節を『股関節(こかんせつ)』と言い、肩甲骨と上腕骨(じょうわんこつ:二の腕の骨)の間の関節を『肩関節(かたかんせつ)』と言います。

 そして、この関節(骨と骨のすきま)は、それぞれ理想的な距離が決まっています。言いかえると「この人の股関節の理想的な関節(骨と骨のすきま)の距離はこの距離(すきま)ね」ということが決まっているということです。そして、関節(骨と骨のすきま)が近づき過ぎると関節がつまって固まってしまい「関節不動状態」となりますし、関節が離れすぎてグラグラ状態になると「関節不安定状態」となります。これはどの関節でも同じですが、1番症状として現れやすい関節が骨盤の関節(仙腸関節)です。

それぞれの対処法は?

 自分で出来る骨盤不動症候群(後屈痛)の改善方法は、よつばい(ハイハイ)運動・ウォーキング・アイシングです。よつばい運動は、そのままハイハイで歩いてもらってもいいですし、よつばい姿勢でその場で足(膝)踏みでも良いです。ウォーキングは良い姿勢で歩かない(少し前傾)、踵から歩かない、大股で歩かない、その意識で自然に歩いてください(目安は1度に30分以上)。アイシングは保冷材・アイスノン・湿布ではなく、氷水です。氷水(氷+少しの水)をビニール袋2重か氷のうに入れて仙骨(上の画像を見る)に直に当てる。約30分(少しマヒするまで)です。

 では、骨盤不安定症候群の改善方法は、正しいスクワット・ウォーキング・アイシングです。ウォーキングとアイシングは同じなので省略しますが、正しいスクワットとは、しゃがんで行く時につま先よりヒザが前に出ないように行うことです。そのためにはお尻を後ろに出して(後ろにイスがあるようなイメージで)しゃがんでいくこと(画像参照)。それを意識して実践してください。10回1セットで1~3セットを目安に徐々に増やしていく。ですが大切なのは量より質ですので1回1回正確に行いましょう。鏡を見て動きをチェックしながら行なっても良いですね。

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