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寝違えについて大阪府枚方市宮之阪の大黒整骨院が解説

首の寝違えを早く良くして、繰り返さない体(首)を作る方法とは?

四十肩・五十肩

 今回は、首の「 寝違え 」について書いていきます。

 季節の変わり目のこの時期(特に10月~11月や3月~6月)、自律神経の疲れから「 ぎっくり腰 」や今回の「 寝違い 」が非常に多く発生します。なぜ季節の変わり目のこの時期に多いのか?そこには当院なりの見解があります。それは気温差による自律神経からの『 呼吸 』の関係です。

 気温差とは、昼間は熱いが夜は冷えるという気温差のことで、どうしても昼間の気温による熱が体内に残っていることで夜に少し薄着で寝てしまったり、睡眠中に無意識で布団を蹴ってしまっていたり肌蹴(はだけ)てしまっていたりすることで冷えてしまうことです。それが積み重なると自律神経に影響がでます。

 自律神経とは交感神経と副交感神経のことで、冷えると交感神経が緊張してしまいます。すると、呼吸が浅くなってしまうのです。呼吸が浅くなることと寝違えやぎっくり腰とどんな関係があるの?と思われた方も多いと思いますが、これはものすごく関係します。体の中心を支えているのは呼吸機能と言っても過言ではないのです。体の安定性は胸腔内圧と腹腔内圧のバランスで決まります。分かりやすく言うと、肺や腸が収(おさ)まっている部分(肋骨の中やお腹の中)の内圧が高いほど安定しているのです。要は、お腹が出ていない人の方が体の土台となる「 腰(こし) 」の部分が安定しているということです(痩せているという意味ではありません)。これは腹筋が強い、腹筋が割れているということとも違い、要はしっかりとお腹を常に締(し)められている体かどうかということになります。

腹横筋

 何の話かと言うと、腹筋は上図(この図は腰の部分を輪切りにした図です)のように、実は3層構造になっており、お腹の筋肉が割れているというのは、1番前側だけの腹筋(腹直筋)のことであり、しっかりと腰を支えるという意味でお腹の内部の圧力(腹腔内圧と言います)を高めるためには、むしろ前側だけの腹筋(腹直筋)よりも側腹筋と呼ばれる3層構造になっている「外腹斜筋」「内腹斜筋」「腹横筋」が重要であり、その中でも1番奥にある『 腹横筋 』が最も重要な部位となるのです。

 この腹横筋の機能を高めるために1番重要な機能が「 呼吸 」です。

 正しく呼吸をすると腹横筋の機能が高まり体の中心(体幹)は最大限安定します。しかし、呼吸機能が悪い状態ですと逆に体幹が安定しない状態になり、首の寝違えやぎっくり腰が非常に起こりやすい状態になってしまうのです。

寝違えとは?

寝違えとは、別名「頚椎捻挫」「頚部捻挫」「頚部挫傷」「急性疼痛性頚部拘縮」等と言いますが、朝起きた時に首が痛くて動かせない状態のことを言います。

なぜ寝違えになるのか?

 なぜ寝違えになるかというと、本日のブログの冒頭でお伝えした通り、体の中心(体幹)の安定性が著(いちじる)しく無くなってしまった状態だからです。それによって寝ている時は力が1番入っていない状態のために、朝起きた時に捻挫(ねんざ:首の靭帯(じんたい)を痛めてしまうこと)や挫傷(ざしょう:首の筋肉を痛めてしまうこと)を起こしてしまうことになります。

寝違えになった時の対処方法は?

 寝違えになった時にまず最初にすべきことはアイシングです。

 本当のアイシングとは氷で冷やすことであり、アイスノンや保冷剤で冷やすことではありません。ビニール袋を2重にして、そこに氷を15個ぐらい入れて水を少し入れて端(はし)をしばって1番痛いところに当てます。それを10分~15分当てて、少し間を置いてから再度同じことを繰り返します。冷やすことが寒い場合は歩きながら冷やしてください。

 そして、呼吸トレーニング「 腹圧呼吸 (腹式呼吸ではありません) 」で体幹を安定させていきます。やり方は息を吸った時にお腹をふくらませて、息を吐くときもお腹をふくらませたまま吐く(ここが腹式呼吸との違い)。これをやることでお腹の3層目(腹横筋)がきたえられ、体幹が安定します。

寝違えの痛みの取り方は?

 寝違えの痛みの取り方は上記に書いたアイシングが、まず最初にすべきことですが、3日間は主に首のアイシングをし、その次にすべきことは、腕を軽く降って自分のペースで「 歩く (ウォーキング) 」を実践することです。人間の体は歩くことで整うようにできています。できれば1度に40分以上歩いてください。

歩く女性 1

寝違えの起きにくい寝方はある?

寝違えの起きにくい寝方のポイントは、

①マットレス(敷き布団)は柔らか過ぎないものを選ぶ

②できれば枕はオーソドックスな形の大きな枕を選び(素材はお好み)、その枕に肩まで乗せて寝る

以上の2点です。

寝違え対策:枕の選び方・使い方は?

枕の選び方・使い方は上記に書いた通りです。ご確認ください。

そして、最後に1番の予防法をお伝えしたいと思います。それは、週1~2回は歩きやすいヒモ靴(ニューバランスのウォーキングシューズがオススメ)で、そのヒモ靴のヒモを歩く前に結び直して、40分以上歩く。それを続けることが1番の予防法になります。

ぜひ、やってみてくださいね!