脳と疲労の関係性について大阪府枚方市の大黒整骨院が解説
脳と疲労の関係性とは?
全ての体と心の疲労は、脳の疲労かもしれない。どういうことかというと、ある研究において「4時間、カラダに負担をかけ続けた結果、筋肉とストレス抑制機能がある肝臓に、ほとんど影響がなかったという研究結果が出た」※おそらく筋肉の疲労物質を測定したり、肝機能の数値を比較した実験。結論として、運動で疲れるのは筋肉の伸び縮みや血液循環、体温調節などのコントロールをする為に脳を使い過ぎ、脳疲労を起こしているからだというもの。
実際に使っている筋肉などには、さほど疲労が無いのにケガなどのトラブルを起こすのは、脳が疲れて体のコントロールができなくなり動作にズレが起こってしまうから。確かに、痛みでもどんな症状でも感じているのは脳である。体で使われている神経の割合は、体を動かすための運動神経が40%、感じるための知覚神経が20%、内臓を動かす自律神経が40%と言われている。これらを全てまとめているのが脳。体もそうだが、特に脳に対しては適切な刺激(活性)と適切な休養(回復)が重要だということです。
脳の活性について
脳に対して、適切な刺激(活性)と適切な休養(回復)とは何なのか?
これは、今後の健康や現在の症状改善にも大切なことになってくる。結論を先に言うと、脳を活性させるためには「リズム運動」が必要である。ストレス緩和作用があるホルモンとして「セロトニン」が有名ですが、これは「落ち着きのある覚醒」を起こすホルモンである。脳は、興奮し過ぎていても、活性(覚醒)が無くなり過ぎてもいけない。冷静であり頭がスッキリと冴(さ)えている状態、セロトニンはこれを作ると言われている。そこで、セロトニン研究の第1人者、東邦大の有田先生は「リズム運動」を推奨しています。リズム運動をすることでセロトニンが出やすい状態になるということです(他にも朝日を浴びるなどがある)。※セロトニンは、睡眠ホルモンである「メラトニン」にも変化しますので覚醒にも睡眠にも重要なホルモンです。
そして、セロトニンはタンパク質「トリプトファン」から作られますので植物性タンパク質の豆類や、魚を意識して食べましょう!リズム運動は沢山あります。咀嚼・歯磨き・ウォーキング・ジョギングなど、リズムを刻む運動です。1番オススメはもちろんウォーキングです。しっかり腕を振って、「鎖骨(さこつ)」を意識して歩きましょう!腕全体でリズムを取る感じです。鎖骨を動かすコツは、肘を90度以上曲げたまま肘を後ろに引くように腕を振ると、自然と鎖骨が動きます。実は、鎖骨は全身のリンパ循環を促す大事な骨です。しっかりと鎖骨を動かすようにウォーキングすると、肩こりが改善します。週2回以上続けると肩こりが解消することも考えられます!
脳の休養について
脳の休養(回復)について。脳の休養とはどうすればよいのでしょうか?
そもそも脳は何に1番エネルギーを使っているかと言うと、実は、何も考えていない時に何となく浮かんでくる言葉やイメージに脳エネルギーの60~80%が使われています。気になって頭からはなれないことや、どこか心にひっかかっていることがあればなおさらです。そういった時は今からいう方法を行ないます。脳エネルギーの使い方を変え、夜眠りやすくもなります。
米軍が戦地でも使用している睡眠法「漸進的筋弛緩法(ぜんしんてききんしかんほう)」を応用した方法です。まず、寝転びます(座っていてもOK)。そして、自分の体の中で1番緊張しているなと感じる筋肉を1ヵ所探します。この、体内で緊張している筋肉を探すという行為も重要です(ボディスキャンという脳疲労を取る瞑想法です)。そして、見つけたらその筋肉をリラックスさせるために、あえてその筋肉に力を入れます。自身の筋力の6~7割程の力で、10秒~15秒ほど力を入れた後、力を抜きリラックスさせます。次に、また緊張している筋肉を探して同じことを繰り返します。約5分目安で繰り返していきます。
分数にこだわらなくても、何秒でも大丈夫です。自分の感覚をしっかりと意識することが重要で、自分の体に集中している時に、脳は最もリラックスします。